日本女性なら最低ひとつは持っていたいつげの櫛
櫛にはいろいろな素材のものがありますが、いつも合成樹脂のものでは味気ないものです。櫛の素材として最高のものと言えばやはり「つげ」を挙げることができます。つげは漢字で「柘植」「黄楊」などと表記され、関東から九州にかけて広く分布しています。つげの大きな特徴は何と言っても緻密なことで、櫛以外にチェスの駒や将棋の駒などにもこのつげが好んで使用されます。つげの櫛はよく手入れをすれば何年でももつものです。つげの櫛は一生ものですが、濡れた髪には使用しないなどといった注意点だけは守る必要があります。椿オイルなどを使っていつもきれいにしておき、あめ色になったつげの櫛はちょっとしたステータスシンボルと言えないこともありません。つげの櫛を売っているお店というと特に有名なのは「十三や」ですが、他にも職人さんが心を込めて作った櫛を売っているお店はまだまだありますので、いろいろと探してみるのも楽しいものです。十三やは京都の四条通に本店を持つ櫛屋さんで、創業はなんと元文元年(1736年)と言われています。十三やでは国産の上質なつげだけを厳選して材料にしており、お値段の方は8000円〜10000円程度と決して安いものではありませんが、つげの櫛は静電気も起きず、何より使ったときの手にしっくりとなじむ感じが何とも言えません。