髪には独特のパワーが宿っている
古来、髪の毛には独自の不思議なパワーが宿っていると考えられていました。映画「サムソンとデリラ」などでも有名なサムソンは旧約聖書の士師記(ししき)に登場しますが、長い髪の毛を切られたためにその力を失ったと言われています。もともと古代ユダヤにおいては髪の毛には神秘的な力があると思われており、むやみに髪を切ることはご法度とされていました。髪を切ったときには特別のおまじないを行なっていたという記録もあります。日本でも聖徳太子をはじめ、髪の毛には神聖なものが宿っているとして大切にされてきました。これに平行して「髪を切る」という行為には特別な意味合いが込められていました。お坊さんなどが剃髪をするのも、髪を切ることによって「禁欲」や「節制」「浄化」を表しているわけです。また、イスラム圏でも女性の髪は特別な存在として扱われており、そのためにスカーフなどですっぽりと髪を覆う習慣は今でも残っています。